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2015年9月26日 (土)

9月23日ダヤーナンダ先生が肉体を手放されました。

太陽が真東から昇り、北に行路を変えるその日を待っていたかのように

ダヤーナンダ先生がマハーサマディ(この世の役割を果たすための肉体からの解放)を迎えられました。Swami Dayananda sarasvati-ji mahasamadhi

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20104月から201310月まで先生の傍で、

『バガヴァッドギーター』『ウパニシャッド』『ブランマスートラ』

サンスクリット語、様々なマントラや瞑想を習いました。


悲しさよりも、心の中は今ただ感謝でいっぱいです。

その感謝が、思わず溢れて涙になるほど、

ダヤナンダ先生が与えてくれたものは大きかった。


出来の悪い私を、3年半以上も見守りながら教え続けてくれたこと、

何をしても、何をいっても

「うん、君の望むとおりにするのがいいよー」

と大らかに受け止めてくれながら、

実はちゃんと導いてくれていたこと。


今でも毎日聞いている先生の声の中に見ています。

人には知るべきことがあるというその教えの大事さと、

人は自分自身の真実を知るために生きているということ、

自分自身の真の姿を知ることが、

どんなに人の心を軽やかに、明るくしているものかということを。

そんなことを相手がわかるまで、何度も何度も諦めずに教え続けて

くれていたこと。

本当の優しさや慈悲っていうのは、

相手に押し付けるのではなく、わかった!となるまで待つことができたり、

見守ることをできるということなのだ、と

その大きく優しい思いを知ることができるのです。

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誰もが心の奥で望んでいる苦悩からの自由。

それを果たす知恵を知ることが、どれほど大切なことなのかということ。

古代から今まで何千もの人が、心の苦しみからの解放を果たした知恵を

確実に伝えることを使命として、

先生は一生をかけて最後まで、教えることを諦めたりしませんでした。


人はだれもが自由になるために、

本当の自分自身に帰っていくために、

この世界という修行場にやってきているということ。


それを生き方の中で、はっきりと示してくれていた先生でした。

 

肉体をもった役目を終えられたダヤナンダ先生は、

今も教えの中に、

今この瞬間に生き続けているように思います。


これからも先生が生涯を通して私たちにみせたいと思っていた自由の意味を、

丁寧に学び続け、その思いをこの体で果たせていけたらどんなにいいかと・・

そんなことを願います。


最後の先生の望みは

「ガンジス川の水の傍にいたい」

ということだったそうです。


ガンジス川のほとりのアシュラムで、

大好きでよく歌ってくれた歌を歌っている映像がありました。

<ダヤナンダ先生の最後の歌>

 

インドの出家者(サンニャーシ)が、パドマーアナ(結跏趺坐)で土葬される貴重な映像もありました。

 

≪ダヤーナンダ先生の葬儀≫

『バガヴァッドギーター』82425節に記されている

太陽が北の進路をとる6か月、

月が明るくなる(満月に向かう)2週間

この間に肉体を手放す人は、自分自身の真実であるブランマン(普遍の存在)に帰っていく。

彼は、2度と苦悩が繰り返される輪廻にもどることはない。


その通りに、秋分の日に先生は自然の摂理そのものとなって、

風のように、空間のように、自由にどこへでも自在に存在していることなのでしょう。

 

本当に偉大な先生の教えを直接聞くことができたことを、

心から感謝します。

ありがとうございました。

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| 向井田みお |

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