『ヨーガスートラ』の瞑想①ジャパ瞑想
YOGA界には、今やたくさんの瞑想方法が紹介されていますね。
「瞑想やってみたいけど、一体何がいいの?
何がホントの瞑想?
効果があって、簡単に、どこでも、だれでもできる瞑想はないのかっ?」
そんなことを春風のように軽く、さらさらと流れいってしまう我々の心に、
紀元前3世紀の『ヨーガスートラ』は、瞑想についての決定打を与えてくれております。
今日は『ヨーガスートラ』に記される伝統的な瞑想の決定版をみて参りましょう。
それが、ジャパ瞑想
ジャパ瞑想、
については『ヨーガスートラ』1章サマーディ(瞑想)について記されている箇所の
1章28節から具体的にパタンジャリ先生は説明してくれています。
この聞きなれない、「ジャパ瞑想」ですが、
これがどうして、なかなか侮りがたし!
かなり効くようなのです。
心が過去のあれこれや、未来の不安にとらわれ、もやもや悩み、
悩んでもしょうがないことに、また悩み、
解決のすべもまたないまま、さらに深く悩む・・
苦しくもがく心からスパ~リと、
自由になる秘訣がジャパにあるのではないかと、実感しています。
なぜなら、悩みと迷いを得意としてきた自分に,この瞑想法は効果を示し、
確実に前に前に、この幼気なヒヨコを進ませてくれる力を発揮し、
まだまだ危なっかしく、もがきますが、
それでも、毎日強く明るく過ごすことが今現在出来ているからです。
少なくとも、あの惑いと妄想を彷徨っていた過去の森を抜け出し、
ここ10年は、ブレることなく自分が
やれること、やりたいこと、そして多分おそらくやるべきこと、
この3つが一致することに全力投球する日々を迎えているように思えるのです。
半信半疑に
「YOGAといえばやっぱ瞑想だなー」
という不埒な思いから始め、しかも
「ジャパ瞑想」という、
「なんのパよ?」
そんなレベルからはじまったYOGA瞑想ですが、
10年程やり続けて効果がワラワラワラ~と。
思えばでていたんだなーと
感慨深いものであります。
紀元前から様々に磨かれ、淘汰されてきた古の古典メソッドは、
数万人の行者や賢者を輩出してきた実績があり、
その洗練度も効果も抜群のようなのであります。
ジャパのジャはज と書き、打ち勝つという意味です。
ジャパのパは、पापパーパという
過ぎ去り日の間違えや後悔を生む不徳の数々を意味します。
我々の心を暗く、悲しく、苦しませる過去のどうしようもないアヤマチを、
爽やかに一掃することがジャパ瞑想のメイン目的。
さらに、さっぱり浄化するだけでなく、そこから視界をクリアーにさせ、
行くべき道を示し、
尚且つ、
その道を勇敢に進んでいける力と望みと、様々なバックアップを与えてくれる力を発揮してくれるといわれます。
見える力も、見えない力も、どっちも味方につけて、ガッシガシと我が道を迷わず歩く道に
携えておくべき技術は、己の心を収める瞑想法。
瞑想で心の曇りを取り除き、いつも澄んだ目で今をみる視点をもちながら、
広く俯瞰できる客観性で、小さなことにハマらず、囚われず、
大きな視界から自分を観ることができる力なのか、と
と、改めて気づかせてくれるのです。
その方法こそが、YOGAの古典中の古典である『ヨーガスートラ』に記される
ジャパ瞑想なのだろうと、
そう睨んでおります。
そんなジャパ瞑想を
この機会に一緒に始めてみませんか?
瞑想始め、いかがですか?
次回はジャパについての具体的な方法や効果を、
詳しくお伝えできれば、と思います。お楽しみに。
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