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2015年4月21日 (火)

『ヨーガスートラ』の瞑想③効果と実践編

ジャパ瞑想を始めよう♪

『ヨーガスートラ』は、太陽や風、空間や水という自然界を運行させる“自然の摂理”を、

イーシャ、もしくはイーシュヴァラというサンスクリット語で呼びます。

この摂理を意味するイーシュ、イーシュヴァラという音の意味を深めながら、

繰り返すことを、

ジャパ瞑想と定義しています。

 

日本語でも、自然の摂理のことを

自然界の神々とか、八百万の神とか、法則、秩序、大いなる存在、

神、仏、大日如来、阿弥陀様などなど・・・

様々な言葉で表しますね~

 

同じようにインドのサンスクリット語にも、自然の摂理を表す言葉はたくさんあります。

 

そのうちの1つがイーシュ、イーシュヴァラであり、

プラナヴァ(原初の音)オームという音なんだそうです。

 

音に心を定める瞑想であるジャパの大事さをいう『ヨーガスートラ』は、

イーシュ(自然の摂理)を示す音を繰り返すことをお薦めしています。

 

私の先生(スワミ・ダヤーナンダ先生)は、

単に 

オームओम्

という一音よりも、

自然の摂理に抗わず、小さな自我を大きな自然に開け放っていこう!

という意味のある

 

オーム イーシャーヤ ナマハ ओम् ईशाय नम:

(摂理に心を開きます)

というマントラをお薦めしています。

 

このマントラは、どんな願いにも万能に効く力を備える

御利益抜群のマントラだそうです。

 

 

でも、すでに自分のマントラを持っている人なら、

ガヤトリや、シヴァ、ガネーシャやなど、慣れ親しんだ音で

もちろんいいですよー、といわれます。

 

 

 

なんで効くの? 

ジャパの効果

心を1つに定めようとすると、やっぱりずれていきます。

いやーどうしても、マントラからずれてしまうんですよ。

最初の78回くらいはものすごく「マントラ(聖音)」に集中しているのですが、

気がつくと心はフラッとどこかに行って、

何かマントラとは全然別の物を掴んでいたりするんですね~。

 

心はフラフラ動いたり、別の対象に飛びついていったり。

今すべきこと、この瞬間ではなく、

すでに終わった過去の出来事にぬぼーっと思い返し後悔したり、

まだ起こってもいない未来を妄想したりと、とにかく移ろうことこの上なし。


 

しかも、

油断ならないのは、考えるという機能が眠気という雲に覆われ、

夢の世界に出かけたまま戻ってこなかったり、

ガクッと体が動いて

「おっと、寝ちまった・・・」

となるくらいリラックスした状態にはいっていてってしまうのです。

 


そんな風にフワッと動き、曇ったりする心模様を

瞑想ではまずよっく観ます。

 

自分の心がどんなふうに動くのか?

ジャパ瞑想ではマントラをとおして、心の癖や、習性に気づくようになるのです。

 

そして、

「心に使われてる場合じゃない!

心は、自分が使う道具なんじゃっ!!」


と、

今一度わきまえる。



それからやさしく諭すように、

「これ、自分。今は心に翻弄されてる場合じゃなんですよぉ~」

自分にいいきかせ、

雑念や眠気でクラクラするたびに、

意志の力で心を奮い立たせ、マントラに戻してくる。



これを何度も繰り返す。


そう、

ずれる心も、ちゃんと観て、

認めながらも、

ケアするように、

連れ戻してくる。

何度も、何度もやっているうちに、

瞑想が可能になります。

心の使い手となるのです。

 

あくまで心は道具。

世界を知り、自分が生きる目的を果たすためにある道具が心。

 

心と自分自身とは違うのだ、と『ヨーガスートラ』はいいます。

 

自分とは心という道具を、生きるために自由自在に使う者。

心は自分の生き方のために、使われる便利な道具。

 

ジャパ瞑想によって、心を使う本来の自分自身に戻ることができる、と。

心の動きには、感情や潜在意識、思い込み、癖、習慣などありますが、

もしそれらが自分の生きる望みを邪魔したり、

今生きていることを苦しませたり、

自分の意図とは違うことに引きずりまわされそうになっていたら、

心にハンドルを奪われてしまっています。

立場が逆転してしまっているようなのです。

 

使うべき心に、ひきずられ

自分がいいように使われてしまっている・・・

 

本来心の王である自分が、心の奴隷になっていないか?

 

心に振り回されないために、

心を観る、扱う立場である自分に戻り、

心を1つに定める練習をすることがジャパ瞑想の目的。

 

そうやって1つの対象に、心を定め、

観て、気づき、

意志で1つの流れに繋いでいくことによって、賢い心の使い手になれる、

というのです。


 

心に翻弄されなくなるとき、

自在に自分をこの世界で動かし、

進ませてゆくことができるのです。

 

心の迷いや苦悩にとらわれず、

体・感覚・心を惜しみなく為すべきことに使い、

強く、自由な生き方が達成されるのです。

 

 

ジャパ瞑想の効果、メリットは?

沢山の効果がありますが、

速攻性のあることと、

長いスパンで効いてくる2つの効果に分かれます。

 

《すぐ現れる でるでるでてるー効果!ドリシュタパラ(目にすぐ見える効果)》

 過去の後悔、未来の不安などの囚われを放つので、心が悩まなくなる。

 今ここ、この瞬間に集中する、ということができ、やるべきことに全力を向けることが瞬時にできるようになる。

 多様な心の機能を、為すべきことに存分に使うことができる。

 仕事の能率や、パフォーマンスがあがる。

 マントラの合間の沈黙と静寂の中に、クリエイティビティ―(創造性)や新しい発想の智慧の源があるといわれます。発想の源にアクセスすることができる。

 創造的なアイディア、損得や小さい視野に囚われない自由な思想、大胆な着眼点をもって発見する可能性が現れる。

 物事を深く理解し、真心で物事を考え、実行することができるようになる

 自分本来の喜び、嬉しさ、穏やかさに瞑想で気づくことで、自分本質の良さを思う存分発揮することができる。

 心に振り回されず、王のように堂々と自分を生きることができる。

 利己的な自分だけの視点から、大きく誰かのためになる、心の本来の喜びのために物事を決断することができる。

 

130節では、イライラしたり、ヤダなーという思いや、頭痛や体のだるさ、疑い、だらだらー、

彷徨い、迷い、なんか達成感ないな、という思い悩み、苦悩の原因をジャパ瞑想で一掃することができるといわれます。

 

 

《そのうちでるでるー瞑想の効果(未来に現れる瞑想の結果アドリシュタパラ)》

 プンニャ(徳の高い行いの結果)を生み、過去の不徳の悪影響として起こる苦しいこと、痛みを伴う体験、精神を高める生き方を邪魔することなどを避けることができます。

 YOGAやさまざまな自己鍛錬のチャンス、良い師や仲間、よい環境に恵まれるようになる。

 自分が本当に望む自由、生きる目的を果たす道を歩むことができる。

 

 

古典の経典は、ジャパ瞑想のご利益をザクザク教えてくれています。

 

もはや、

「なぜ自分がこんな激良メソッドをやらないのか、わからない!」

 

そう思ったらぜひ。

今週土曜からはじめましょうな。

 

425日土 8:00-9:30

オーガニックライフ東京 爽やかに生きるための瞑想

 

首をながくして、お越しをお待ちしておりますよー

| 向井田みお |

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