Yogaで明るく"自分を自分であげていこう!" 『バガヴァッドギーター』6章5
さて、先週までの記事で
Yogaは宗教じゃない、
Yogaとは自分を自分で高める道。
という事がよくわかりましたねっ。
うん!
Yogaは自信を持って堂々と生きるための道。
自分を大事に成長させ、
他人を受け入れ、
世界に自分を開け放ち、大きく優しく広い心の人間になるための方法。
素晴らしい知恵なのですなぁ~
んで、
今日は引き続きYoga的経典『バガヴァッドギーター』より、落ち込んだ時の切り抜け方を見てみましょう。
♨
ついつい私たちは失敗して後悔したり、落ち込んだり、
良からぬことが起こったりすると、
子供の時からの癖や習慣で、自分自身を責めたり見下したりしてしまう。
なんでもかんでも起こったことを自分のせいにして、
「なんて、俺はダメな奴なんだ!」
「自分の事が一番許せない!」
とか
「自分はひどい人間だ。こんな自分大嫌いだぁぁぁー」
とか言ってしまいがち。
そして、どんどん落ち込んでいってしまう・・・
でもね。
うっかりしてはいけないよ。
そんなことしても、前には進めないんだよ。
と、
いうようなことを
『バガヴァッドギーター』はいう。
Yogaはこんな風に落ち込んだり、負のループにはいりそうになった自分を明るく引きあげる術。
Yoga経典『バガヴァッドギーター』は、
私たちが落ち込んだり、悲しくなったり、自暴自棄になりそうな時も
勇気を奮い立たせてくれる言葉をいってくれている。
“自分の事は、自分で励まし、自分であげていくべきだ。
自分自身だけが、自分の本当の友となる。
自分を蔑んだり、見下したりしてはいけない。
自分自身だけが、自分自身の敵にもなる。“
そう。
自分のことは自分であげること。
自分で励まし、盛り上げ、引きあげる。
そうして、前向きにできる限りのことを自分自身にしてあげよう。
失敗しても、とにかく
「これは起こるべくして起こったこと。
そこには必ず原因があり、学びがある。
次に大きな失敗をしないための準備。
さて、何がこんな状況を起こした原因かゆっくりみよう。
そして学ぶことは全部今回学んでしまおう!」
と考える。
誰かに怒られたり、叱られたり、批判されても簡単には落ち込まない。
大丈夫。
私たちには、Yogaがある。
Yoga的にはこう考える。
「うぅ~む、またまた世界に自分が成長できる可能性をみせてもらったな!
おぅっし、ひるまず、今こそどんどん前に進んでいこう。
何でも受け入れられる大っきい人間になるためのチャンスがキテル!!」
と、勇気を奮い起す。
何が起こっても世界には起こるべき事がおこっている。
私たち1人1人には、自分が今生きながら、消化しなければならない「カルマकर्म(行い)」の結果と
成長するための課題がある。
そうやってそれぞれ課題に、為すべき事に立ち向かい、1つずつこなしていくことで日々人間の幅を広げている。
こうやって努力し、成長しきったら、私たちが望む人間、
どんな時も明るく、優しく、広い心で世界にオープンな人
になることができるという。
世界に対して抵抗なく、自分にも他人にも葛藤のない人。
Yogaの経典は、そうやって課題をこなし、成長し、準備が整った人には自然にゴールが訪れるというのだ。
つまり心が浄化された人。
世界と自分自身の真実を受け入れることができるだけの心のゆとりと、
考えの成熟が出来上がった人が、本当の自由の意味を知る。
それがYogaのゴール。Yoga的悟り。
自由に至り、どんな時も明るく、余裕であること。
世界のすべてを、受け入れることができること。
どこにいても、いつでも、だれといても、変わらない。
自由な自分自身でありつづけること。
それが「モークシャमोक्ष(悟り・自由)」という本当の悟りだという。
だから、落ち込みそうになった時こそが、私たちの成長のチャンス。
いろんな可能性を秘めている自分を信じ、自分をいつも高めていけるし、
本当のYogaの力を試すチャンスでもあるのだ。
起こってしまったことに対して、
どんなに自分で自分を責めても、自分を殴っても、落ち込ませても意味がない。
それは仕方ないことなんだ。
それよりも、いつでも誇り高く顔をあげて、自分を次に進ませていこう。
そんなことを経典は教えてくれている。
“自分の事は、自分で励まし、自分であげていくべきだ。
自分自身だけが、自分の本当の友となる。
自分を蔑んだり、見下したりしてはいけない。
自分自身だけが、自分自身の敵にもなる。“
『バガヴァッドギーター』6章 詩篇5 उद्धरेदात्मनात्मानं नात्मानमवसादयेत् ।
आत्मैव ह्यात्मनो बन्धुरात्मैव रिपुरात्मनः ॥६- ५
この言葉をいつも胸に、明日もお互い今日より大きくなるためにYogaの道を歩いていきたいもんですね~。
というわけで来週もまたYoga経典『バガヴァッドギーター』の勇気が出る言葉をみてみましょう。
今日紹介した詩篇は原文サンスクリット語で録音しました。
Itune聞いて、何度も口ずさんで、ピンチの度にお互い盛り上がれたら!?いいですね。
ん?
変態なのか?
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先週、
「なにゆえ、Yogaの道を歩んでいるのか?」を語るべし、
という課題が与えられ、2日徹夜で必死で準備した小心者のわたくし。
師匠スワミ・ダヤナンダジの前でなんとか発表を終えることができました。
いやはや、
人前で語るのは、タイヘンなことだ・・
まあ、まあ、みなさん落ち着いてきてくださいよ、
というジェスチャーの私。
と、その様を見守る師匠の図。
「うー、師匠がこの距離で見てるよ・・」・ キンチョ―しすぎて、キンチョーしていることすらを忘れてしまった中盤のあたくし。 思わず力んで拳を振り上げてスピーチしていたようです。 一体何を口走っていたのか・・ 今となっては、なーんも覚えてません。
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