2012年、あけましておめでとうございます。
2012年から始めるYoga的生き方、予告編
世界と繋がり、自分に誇りを持ために。~新しいYoga的習慣を始めよう~
あけましておめでとうございます。
今年もめでたくインドで年を越すことができました。
ご協力いただいている皆さま、本当にいつもありがとうございます。
しかし、
ここ南インドでは、太陰暦、月の暦を使っているために、グレゴリオ暦の1月1日にはあまり思い入れがないようなのです。
なので、町全体が、
「おっ正月、おっ正月♪」
というようなワクワクした雰囲気はまるでない・・
いまいち新年を迎えている感がないのですよ。
ちなみに、私のいる南インド・タミルナードゥ州では、
新年というのは
“月が新しいポジション(牡羊座に入る時)に入る時”とされ、太陽暦の4月がお正月となるそうなのです。
まあ、それでも、2日前の1月1日は、このアシュラムでもお寺で朝3時から準備がはじまり、4時には『ヴェーダ(聖典)』に則った盛大な「プージャपूज(儀式)」が行われました。
それは朝から永遠と昼すぎまでかかるという、それはそれは壮大な儀式でした・
忘れもしない!
昨年はこの儀式にすべて参加していたため、終わったとたんに発熱し、気がついたら1月3日だったという得難い経験をしましたのです・・・
“徳”「プンニャपुण्य्(徳)」を積むのは楽じゃないですな。
そんなわたくしも、1月1日の朝は
今年の願をかけるべく、まずはじめにガンジス川の水をミックスした湯をあびて、お寺にいきました。
今年一年の抱負を立てるべく「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」をしました。
その後は「जप ジャパ(マントラ瞑想)」をして気持ちを集中させることに努め、新年をスタートさせました。
『ヴェーダ(聖典)』の教えによると、
何かを始める時物事を滞りなく達成するために「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」という誓いを立てることが大事だ、といいます。
「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」というのは、いわゆる“誓い”。
Yoga的な誓いのテクニックともいえるし、“誓いをたてる”という儀式の1つということもできるでしょう。
このYoga的誓いといってもいい「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」をするメリットは2つ。
その1・自分の意志をはっきりさせることができること。
その2・誓いを叶えるために、運を味方につけることができるということ。
行いをする個人と、行いを支える全体世界の意図を一致させることで、
物事をスムーズに、然るべき方向にすすめていくことができるといわれるのです。
だから、何かをしようと決めたら、まず「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」を立てること。
それは実際に事を実行に移すのとの同じくらい大事なことだと言われているのです。
「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」で、自分の意志を言葉によってしっかりと表明する。
自分自身と世界にむかって、
こういう風に今年はやっていこう!
ぜひ、○○を毎日続けよう。
今年はこれを必ずやろう!
というように、意図をはっきりした言葉で言い、宣言する。
それによって、自分自身が迷ったり揺らいだりすることが非常に少なくなるのです。
そして、これは『ヴェーダ(聖典)』的な解釈ですが、
世界に対して言葉と思いを使った行いを放つことで、世界を動かしている目に見える法則、目に見えない法則、
そのどちらにも働きかけることができる、といわれています。
そのことで、成功への見えないファクター、いわゆる運・ラッキーといわれる沢山の隠れたサポート、ヘルプを
自分に引き寄せることができるといわれているのです。
インドでは、どんな儀式の前にも、個人的にする瞑想やYogaの前にも、かならず「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」を立てます。
なぜ?
なぜなら、それが有効だからです。
効果を出し続けている方法だからです。
自分でも確かめましたが、不思議なことに、びっくりするほど、結果が出るんですよね~、
何かをしたい!
という願いや意図を言葉にし、気持ちを固め、体を使って「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」という形の行いにする。
そうすることで、ぼや~っと物事をスタートさせるのとは覚悟をいうか、真剣実がおそらく変わっているのでしょう。
そして、小さいながらも世界に大宣言!
しているわけですから、
運・ラッキーと言われる目的達成に不可欠な“世界を動かすファクター”にやっぱりダイレクトに働きかけているようなのです。
「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」の方法は、
左手と右手の手のひらを重ね、右腿の付け根に置き、目を閉じ、マントラを唱えてから
心の中で抱負や誓いを宣言をする。
おそらく、これらの動作とマントラに秘められた力が、人の願いと祈りという言葉と行いを伴う事で、
炸裂するのでしょう。
そのメカニズムは不明ですが、とにかく自分の思いを具現化するのに有利に働きます。
このように『ヴェーダ(聖典)』には、
どうしたら私たちが願いを叶えられるのか?
そのためにはどうすればいいのか?
という事に対するノウハウが沢山記されています。
それがマントラだったり、伝統的な儀式だったりするのですが、独特の音、言葉、形式や動作という形を『ヴェーダ(聖典)』は私たちに教えてくれているのです。
さらに目的に沿った瞑想や儀式のやり方も教えてくれています。
たとえば、天国にいくための瞑想法とか、よりよい未来を手に入れる儀式など。
やり方だけではなく、どんな日に、どのタイミングですればベストか?
という事も教えてくれているのです。
それもものすごく緻密に。
そして『ヴェーダ(聖典)』のすごさは、何千年も前に記された教えは、現在でも力を持ち、有効であるということ。
だから今でも沢山の人々に、毎日マントラは唱えられ、儀式は繰り返されているのです。
☆
さて、
その『ヴェーダ(聖典)』が提唱するYogaの力をUpさせるのにふさわしい日、
スピリチュアルの探求を始めるのにベストとされる日がもうすぐやってきます。
月や天体の動きから、我々Yogaを志し、スピリチュアルな探求に踏み出している者が、何か新しく修行や良い習慣を始めるのにベストなタイミングとされている日があるのです。
それが、
「シヴァラートリशिवरात्रि(シヴァ神の夜)」。
月の暦で、一番目の新月にあたる日が「シヴァラートリशिवरात्रि(シヴァ神の夜)」。
2012年は、2月20日。
Yogaの知恵を初めて人間に教えたのが、「シヴァशिव」という存在です。
「ラートリरात्रि」とは、夜のこと。
古の言い伝え、神話の中では、この日に「シヴァशिव」が世界を猛毒から守ったといわれています。
「シヴァラートリशिवरात्रि(シヴァ神の夜)」とは、「シヴァशिव」を祝福する日なのです。
「シヴァशिव」とは、一般的には「Yogaの神」として知られています。
破壊の神でもあり、死と時間を司る者として有名です。
この「シヴァशिव」いう音自体は“祝福”という意味があります。
また「シヴァशिव」という言葉には、
“世界を1つの方向に推し進める力である時間を司る者、
世界のすべてを1つにする法則の象徴”
という意味が含まれています。
その力と法則をシンボライズした音が、“「シヴァशिव」=破壊の神、Yogaの神”、といわれたり、あの独特な形だっ
たりするわけですね。
↑あの独特な形・・
私たち「ヨーギーयोगी(Yogaの実践者)」にとって「シヴァशिव」は、Yogaを初めて人間に伝えた大事な存在
だからこの日に積極的にYogaや瞑想、精神的な探求を見直したり、スタートさせることで、「シヴァशिव」を祝福を受けることができるとされているのです。
インドでは沢山の人がこの日に出家したり、
マントラを先生から授かったりします。
Yogaや瞑想の練習や新しい良き習慣を深めるためにも、2月20日に気持ちを新たに自分のマントラをもったり、
本格的に瞑想を始めたり、
生き方としてのYogaをスタートさせてみようじゃないですかっ!
というわけで
今年2012年は、この「シヴァラートリशिवरात्रि(シヴァ神の夜)」の日に合わせて帰国します。
一緒に瞑想や儀式をして、より深いYogaの探求を始めましょうね。
そして今年はどんどん自分を開いていく年。
なので、なんでも疑問やご質問があればじゃんじゃかしてください。
では2月までお互いに励まし合い、磨き合いましょうな~
*********** 2012年の目標 *******************
① 毎朝欠かさず瞑想をする。寝る前の「जप ジャパ(マントラ瞑想)」を習慣にする。
②広く大きな心と優しさを持つためにYoga的ライフスタイル「カルマヨーガकर्मयोग(行いのYoga)」を常に実行する。
好き嫌いに関わらず、“自分が成長できること”をどんどんやる。
③サンスクリット語のテキストをまとめる。
④『ウパニシャッド(奥義書、ヴェーダ聖典の最終的な教え)』と『バガヴァッドギーター』の原文を暗記する。
そして、やさしい日本語に翻訳する。
⑤世界と自分をもっと深く信頼するために、真摯な態度で祈りと儀式を続ける。
***************************************
この5つです。
究極の自由と幸せであるYoga的ゴール「モークシャमोक्ष(悟り・自由)」を祈る時の方角は北。
皆さんも、スピリチュアルな願いを世界に託す時はぜひ北を向いて!
私も毎朝北を向いて「サンカルパ सङ्कल्प(誓い)」をしておりますっ。
さらに!!
新年改まって、わたくしめはブログも進化させたいと思っています。
手始めとして、来週から【2012年Yogaに生きるシリーズ】3弾を書きたいと思っています。
今年から“新しく始められるYoga的習慣”を3回シリーズで日本のYoga仲間、「ヨーギーयोगी(Yogaの実践者)」達にお知らせしたい!
という望みを叶えるべく以下記しておきます。
☆☆☆☆☆☆☆☆
20012年 新しいことを始めよう! 第1弾Yoga的半断食
① 徳を積みながら健康になるフルーツと野菜中心のYoga的断食
「エーカーダシーएकादशी(満月新月から11日目の半断食)」をはじめてみよう!
2012年 新しいことを始めよう! 第2弾Yoga的瞑想
② 集中力UP,平和で落ち着いた心を持つために1日10分「जप ジャパ(マントラ瞑想)」を習慣にしよう
2012年 新しいことを始めよう!第3弾Yoga的祈り
③ 恐れや不安をなくし、世界と繋がる。
自分自身に誇りを持つために『ヴェーダ(聖典)』のな「プージャपूज(儀式)」をはじめてみよう
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
う~む、
また自分を追い込むように、ついうっかりタイトルを掲げてしまった。
以上。
もはや引き返せんので、しっかり書きまする。
こうご期待!!
皆さま、今年もどうぞ宜しくお願いします。
み
生まれたての子牛と母牛と、お昼ご飯用に母牛のミルクをもつ私。
母牛は自分が振り絞ったミルクが気になってしかたがないようで・・
いつもお世話になっています。
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