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2011年8月22日 (月)

印度大陸に軟着陸   2011年8月

無事に印度からお便り申し上げます。


8月2日~16日 日本でのヘブン(天国)のような一時帰国から、早一週間。


一時帰国中「サットサンガ」そして、瞑想、『ウパニシャッド(奥義書、ヴェーダ聖典の最終的な教え)』のクラスにご参加いただきまして本当にありがとうございました。


無事、インド大陸に舞い戻って参りました。

気分としては、ウキウキ帰国というよりも、
帰還先から再び戦地に赴く。。という大変重い感じであります。

たった2週間日本に滞在して戻ってきただけなのに、
インドはつくづく凄まじき国だな、と思わせてくれます。

なんといっても住環境の違いがすごい。
きらきらした日本の生活から、大変プリミティブ(原始的)な生活に、今更アジャストできるのだろうか?


それはすごい差なのです。
時代に直すと、近現代から弥生時代くらいに一気に遡るくらいの差。

例えるなら、レーザーが感知して自動に水を出してくれる洗面所から、
「井戸」を使う毎日に戻る感じ?
IHのシステムキッチンから、「薪」でご飯をたく日常?
という感じです。

そして、
2週間ぶりに冷たい石の床が敷かれている部屋を恐る恐る開けると、やっぱりあった。
_未知との遭遇__

なぜか、襟なしのウーパールーパーみたいな生物が、干からびて床に転がり落ちている。
茶色と黒の蟻が、無数に列をなし、ものすごい物質を運んでいる。
貯まっていたバケツの水に2cm大のカルシウムの塊が流氷のごとく浮いていたり。


床を掃けば、2週間主不在のこの部屋でなされていたであろう食物連鎖の小サイクルがありありと見て取れるような残骸の数々が。。


もうそれは、写真をとる気力すら奪う程の大自然の力でしたな。

でもこんな想定外の光景は、きっと印度流の「ウェルカム!」なんですよね、お星様。

そして
東京で節電?
なんのことですか?


“節電”をあざ笑うかのような、“無電”。

強制的に敷かれる定期停電の日々。
“節”じゃないんです、“無”なのです。


もう明りが何もない。
パソコンも冷蔵庫も、エレベーターもすべての電気供給が一日数時間なくなります。


早朝オイルランプの細々した明りで、シャワー(といっても、バケツから手桶でかける100%手動)を浴びたり、
携帯の画面で鍵穴を確認してドアを開けたり。
目で確認しなくても、暗闇の部屋にあるものが「物質なのか?生物なのか?」
これくらいは、だいぶ気配で気づけるようになりました。


お店だって容赦なく真っ暗になります。
それでも入店すると、
数分間は、暗闇から店の主がこちらの一挙手一動を伺っているのが解る。
そうして、彼に「こいつは買う客だな」と査定されて、はじめて蝋燭をつけてもらえるのだ・・・

ふむ。

全くカスタマーのことを甘やかさない印度流サービス。


そこに新しい可能性を見ないわけでもないのですが、やっぱり日本は皆優しく、お店の人も丁寧でいいですね~。電気もあるし。

あんなに楽しみにしていた2週間の日本一時帰国でしたが、本当に瞬く間に過ぎて行ってしまった。

怒涛のように次々に現れるイベントに、ただただ押し流されていただけのような気もするのだが。

思えば、喉越しすっきりの麦茶を堪能したり、風鈴の音に癒されることもなく。
染入るような蝉の声に胸を打たれることも無ければ、
蛙飛び込む水の音など聞ける訳もない程に、忙しかった。。


なんだか、気がついたら同じ場所に戻ってきている。


あれは、真夏の夢だったのか?
スタバのアイスコーヒーも、エアコンの効いた電車も、みんなで過ごしたヨガや瞑想の時間も、今となっては鮮やかな夢のようだ。

まっ、生きてるってことは、そんなもんだな。


そんなわけですが、あわただしく今からインドヨガ修行も第二ステージに入ります。

個人的な第2ステージの「サンカルパ(誓い)」は以下のとおり。

・読みやすく、フレンドリーなブログの定期更新。
・「瞑想とマントラ」の本をまとめる。
・「ウパニシャッド(奥義書、ヴェーダ聖典の最終的な教え)」の翻訳をすすめる。
・サンスクリット語のテキストをつくる

これが2011年―12年のわたくしのマニフェスト。

こんな公共の場所で宣言した以上は、しっかりやりたいと思っています。

また修行の証として、インドのヨガ道場で習ったすべてを還元できる機会を来年の夏にも持てればと思っております。

今後とも、インドに生息するこのYogaクレイジーな一日本人の軌跡を暖かく見守っていただければ幸いです。

では、お礼とご報告を兼ねて


ありがとうございました。

みお

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私が滞在している<インドの所在地>です。

南インドのコインバトールという場所になります。
(Coimbatoreで、ググってみてくださいー)


<住所>

Arsha Vidya Gurukulam 
P.O. Anaikatti,Coimbatore,Tamil Nadu  

アールシャ ヴィッディヤー グルクラム
アナイカッティ、コインバトール
タミルナードゥ州
インド

めくるめくインド体験を望んでいたらぜひお越しくださいませ。


帰国後初の『プージャ(儀式)』の後で。
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2週間の遅れを取り戻すべく、早速エンジンをかけて猛勉強。
ニノキン(二宮金次郎)もヒクほどの、勢いで経典とともに森を駆け巡る。。。

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| 向井田みお |

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