From悩み⇒To悟り Yoga的可能性⑧
では、客観的な視点を持つにはどうすればいいのか?
それには、リアリティーを見る“瞑想”が非常に有効である。
<リアリティー瞑想>
この瞑想のターゲットは、“物事を客観的にとらえること”にある。
① まずは座ってリラックスする。
緊張した、テンション高い状態というのは、主観に囚われている(もしくは、囚われていた残像に影響されている)ということ。
だから、まずは落ち着く。
背中をすぅ~っと伸ばして、脚をどっしり床につけて、しっかり座る。
優しく目を閉じ、目の奥の力をぬく。
瞼の力をぬいて、まゆ毛の間を弛める。
できるだけ長く息を吐く。
② 頭の中で、
「大きな広い海」を思い浮かべる。
イメージが大事なのではない。
“海と自分との関係”をみるのがメインだ。
思い浮かべた「海」に対して、私たちはたぶん
「海とはこうあるべきだ。これじゃいかん!けしからん!」
なんて思わない。
ありのままの自然のものに対して、自分のディマンド(要求)は限りなくゼロに近い。
その自分をみてみる。
ディマンドや主観の押し付けをしない自分は、ありのままの物事をとらえている自分である。
そういう自分の状態をみる。
そのために、海のイメージを使っている。
同じ様に、「山」「牧草」「空」…etc
自分の歪んだ主観が、入り込まない“自然”の景観を思い浮かべる。
その対象をとらえている自分の状態をよくみる。
緊張のない、ありのままをみる自分とは、どういう状態かを知る。
③ 思い浮かべるイメージを、自然から都市へシフトさせる。
「町、建物、町を行く人々」
それらに対して、自分がどういう状態でとらえているか見てみる。
自然界の物を見ている自分と多分あまりかわらないだろう。
思い入れがないものに対しては、私たちは主観なく、客観的にとらえられるから。
④ 次に自分と関わりのある人を思い浮かべる。
「母、父、兄弟」
そして
「今一番気になる人」を思い浮かべる。
いい意味でも、悪い意味でも
好きな人、
自分をイライラさせる人、
密かに憎しみを抱いている人、
ライバル、
とにかく自分の心を揺らす人々を思い浮かべる。
彼らをとらえている時の自分の状態をみる。
おそらく、自然の物を思い浮かべた時とは全く違う状態になっている。
これが、“主観”で物をみている私の状態だ。
この状態をみてみる。
主観でみている物事に関しては、私たちはそれらの対象を自分の心にインストールしてしまっている。
さらに悪い事に、その思いを内側で飼ってしまっている。
偏愛や、憎しみ、怒り、嫉妬、これらはすべて“思いこみ”を養うエサだ。
そうやって肥えた“主観”が、悩みと苦しみのキーファクターとなる。
だから、愛する人、大好きな人がある日、一番憎い人になったり、
嫌いだったあの人に、コロっとまいってしまう、というアクシデントが起こる。
私たちは、この見方でとらえた対象たちを、アンインストールする必要がある。
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1年に一度だけ咲くという、『ブランマカマラ』という蓮の一種が今日咲きました。
これは本来はヒマラヤ山脈のある斜面にしかないのだそうです。
澄みきった白が透きとおって、夜の闇に映える。
美しい。
どれどれ香りはどうかな?
くんくん・・・
柔らで、静かな、そしてとても繊細な香りがしました。
後1時間でこの花は枯れてしまうそう。
花の命は3時間・
あまりに短い盛りに、おばさんは涙がでそうです。。。
| 向井田みお | 固定リンク
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- ヨガ哲学の旅(2010.03.19)