From悩み ⇒ To悟り Yoga的可能性⑩
“客観的に物事をみる”
といっても、
それは、けして他人に対して冷たくドライになれ、と言っているわけではない。
人々に対して、
必要ならば手を差し伸べ、助けることを厭わない。
ケアが必要なら、惜しみなく与えることができる。
基本的な関係において、
「信頼と思いやり」
はそのままにして、
あくまでも、私の主観だけをアンインストールするのである。
自分の意見や考え方を押し付けて、その人を変えようという要求を手放す。
ただただ、
“その人がその人であること。”
を認め、受け入れ、温かく見守ることができるように。
それがYoga的な理想の人間関係だ。
そんな風に人々と接することができることが、人としての懐の深さだったり、大きさだったりする。
Yogaは、大きな人間になることを目指している。
なぜなら、Yogaの最終的に理解すべきヴィジョンは、
『タット・トヴァン・アシतत् त्वन् असि
(You are the Whole,あなたの本質とは全体である)』
なのだから。
大きい心にしか、大きいヴィジョンは宿らない。
しかも、私たちがYogaにおいて理解しようと思っている事は、“大きい”ということすら超えた、
“全体”
なのだから。
・・・・
肝に銘じておきたいのは、私たちは自分の態度は変えられる。
しかし、他人を変えることはできない。
他の人の問題は、あくまでもその人の問題であって、私には一切関係ない。
私ができることは、それにリアクションせず、
ただ見守ること。
「信頼と思いやり」はそのままで、自由にしてあげることだ。
不機嫌な顔で挨拶もせず、イライラしている職場の人には、
「アー今日は、ご機嫌斜めですな~。ナマステ、ナマステ。」
くらいに思っておく。
彼女の、彼の不機嫌の原因は、私には関係ない。
仮に、自分の発言や行いがそのきっかけになっていたかもしれないが、
それを受け止めて、態度にだしているのは、その人だから、
やっぱり私にはどうしようもないのだ。
そんな風に、人を自由に、
そして自分を歪んだ主観から自由にする。
それが、実質悩みを手放すことになる。
その自由は、やがて必ず“究極の自由”『モクシャ(悟り・自由)』へ繋がっていく。
悩みを成長のチャンスに変えて、
世界から運ばれてくる課題を、私はどんどん突破していこうと思う。
最終的に、
鏡の向こうからいつも私を覗き込んで、厳しく批判してくる
“あの人”
から自由になるために。
_end___
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ホーマ、というお焚き上げの後。
ご利益の煙を吸いこもう~
いつも長い文章を読んでいただきありがとうございます。
8月2日~15日まで一時帰国することとなりました。
ブログに関してのご感想やご意見、もしありましたら、どうぞおきかせください。
いつも、インドの山奥で1人ポチポチ孤独に打ち込んでいるので、
どんな風なことをお伝えするればいいのか、気になっているのです。
私も、一応“悩める人”ですから。
というわけで、
帰国中は、『Under The Lightアンダーザライト』
にできるだけいるようにいたします。
どうぞお話しおきかせくださいませ。
そして、今回の「リアリティー瞑想」を解説しながら、実践もしていきます。
ご質問はその際に、ぜひどうぞ。
朝だいぶ早いですが、このようなYoga的『集い サットサンガ』をする予定です。
向井田みおによる一時帰国企画、朝のYoga&「サットサンガ(Yoga人の集い)」
http://www.underthelight.jp/utl_news/2011/07/_yoga8345101112.html
気が向いたら、ぜひぜひ。
では、日本でお会いいたしましょう。
お焚き上げの火に供物をなげこむ私。
どうか日本が、福島が復興しますように。
傷ついた方々が、癒えますように。
ここから、いつもお祈りしています。
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