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2011年6月15日 (水)

天を味方につけ、運を掴み取る! Yoga的祈り③*「カルマの法則1」


<『カルマकर्म(行い)』の法則  1>


Yogaの教えのベースになっているインドの聖典は、『ヴェーダ(聖典)』という。
そこには、自然の摂理とも“理(ことわり)”ともいえる、
自然界・世界を維持し、動かし、展開させている秩序と法について記されている。


『ヴェーダ(聖典)』の中で、“世界”という一言は、小さな虫から、
地球から何万光年もはなれた巨大な恒星、惑星、銀河を含めたすべてを含む。


もちろん、私たち1人1人もこの世界の内にある。
自然の理は、肉体・生理機能・感情・思考、私たちのすべてのレベルに浸透している。


『ヴェーダ(聖典)』が“世界”という時、
それは、『イーシュヴァラ(全体世界)』という言葉でも表されている。

時に、『イーシュヴァラ(全体世界)』は“神”とも訳されることがあるが、
聖典でいう“神”は、長い髭をはやした“隣のおじさん”ではない。
何かの形をもって、天界に住まう“一個人”ではない。


この世界全体のことを、『イーシュヴァラईश्वर(全体世界)』という言葉で言い表わすのだ。


『ヴェーダ(聖典)』のヴィジョンからみると、
『イーシュヴァラ(全体世界)』という言葉は、
あらゆる個人、生物も含めた、この自然界、世界全体を指し示している。


さらに、『イーシュヴァラ(全体世界)』という言葉には、生きているもの、生きていないものも含まれている。

私たちの肉体も、『イーシュヴァラ(全体世界)』に含まれている以上、
この中の1つのルールに則って動き、変化する。


肉体は、自然の秩序と法のもとに、生まれ、成長し、変化し、退化し、やがて時が来ればまた自然界に戻る。
それも法則だ。

体だけではない。
体を動かす力、呼吸や消化、血液の巡り、排泄も、この法の元に営まれ、
目には見えない考える機能、心、知性、感情も、この自然の法に則っている。


“生理学””医学“”心理学“などは、この”1つの法則“を知り、利用している。
だから生物全般におこる
“法則からの逸脱=病の症状”
に対して、共通に適用できる治療法が成り立っている。

この世界のルールは、どこかに記述された法ではない。


生きた法として、留まることなく、ダイナミックにまさに今も、躍動している。
“ビッグバン”として、世界を現したときから、今この瞬間まで、一時も休まず、世界を動かし、
秩序を守り続けている。


生物を生かし、星を生み、惑星を廻し、風をめぐらせ、時を推し進める。


そして、法の中に生きる私たちは、毎瞬、法に影響され、法に影響を与えている。

数ある生物の中でも、私たち人間は、“行い”を通して、世界全体とコミュニケーションをとっている。

意志をもって“行い”を決める時、私たちはこの世界にただ生かされている、
というよりも、
この世界に“参加している”のだ。


世界に肉体をもって、考えをもって、私たちは法則と世界の営みに“参加している。”

法は生きている。

世界は巡り、動き続けている。

だから、もし、
法に対して私たちが何かをしたら、必ずそれと相応の影響が法則からやってくる。
そんな風に、私たちは世界と繋がり、相互にコミュニケーションをとっているのだ。


世界を秩序の元に維持するこの1つのルールを、
私たちの『カルマकर्म(行い)』 の視点から見た法則を

『カルマकर्म(行い)』の法則

というが、それは

何らかの行いをしたら、それと相応の結果が、行いをした者にもたらされる。

と解釈できる。

法則は、どの人、どんな生物にも共通する。
全体世界を動かし、巡らすルールである以上、誰も避けることができない。

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『ヴェーダ(聖典)』に基づいて生きている人達『ヴァイディカ(聖典に沿って生きる人)』が村からやってきてくれました。

いろんな意味で、だいぶ気合いのはいったイデタチです。

強面ですが、きっと生物に優しい方々なんでしょうな。

なんといっても、
『ヴェーダ(聖典)』をしっかり守る人達、『ブランマナ』ですからね。

横で、ダヤナンダスワミジも耳をすまして聞いておられました。


| 向井田みお |

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