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2011年4月12日 (火)

思いを形にして結果をだす!Yoga的誓い『サンカルパ संकल्प(誓い)』④

思いを形にして結果をだす!Yoga的誓い『サンカルパ संकल्प(誓い)』④

さあ、自分自身と世界に、思いと意志をしっかり宣言しよう。

揺らがない誓いを立てて、飛び出していこう。

準備万端。
OK, All Right!

気持ちが整ったところで、あとは思い切って全力で事を成し遂げる努力をするのみ。

たとえ思い通りの結果にならなかったとしても、
自分と世界に誓って、真剣に立ち向かったことに対しては、
ひどい後悔はありません。


「あーやらなきゃよかった、やっぱりこっちにしとけばよかった。」

とか、

「なんでできないんだよぉ~」

などの嘆きが『サンカルパ संकल्प(誓い)』の後は非常に少ない。

それが今まで実践をしてみて、私が感じていることです。

行いはすでにこの『サンカルパ संकल्प(誓い)』から始まっていた。

心の準備をし、真剣に取り組んできたことが、自分の思い通りにならなかったとしても、

それを後悔していない。

いい加減な気持ちで、雑に始めたわけじゃない。

頑張った。できる努力は全部した。

全力投球だった。


それだけ初めから真剣に世界に対して行いを放ったので、

予想外の結果として世界から何を返されても、あまり気にならなくなっている。


結果を素直に認められている。そして受け入れている。

「真剣にやって、全力で立ち向かってこの結果がきた。
もう、それでOK。」


なぜか素直にそう思えるのです。

“行い”のことをYogaでは、『カルマकर्म(行い)』といいます。


その“行いから生まれた結果”は、『カルマパランकर्मफ्लन्(行いの結果、行いの実)』

結果は、行いという種が生んだ『果実(パラン)』なのです。

真剣に種をまいたのだから、その果実は何が実ろうと、構わない。

理屈はよくわからないけど、自分がそう納得している。


すべての行いは、結果を生む。


行いは自分で決めた。

でも、その結果は、自分ではどうにもできないところにある。

だから結果に対して、自分には責任もなければ、非もない。


行いを世界に放つ、ということは、世界という大きな大地に種を埋めること、ともいえる。

後は、世界の法則を通して、実るべきものが、ただ実る。

私たちに返される行いの結果は、すべて『イーシュヴァラ(全体世界)』に委ねられている。


自分はそれを受けとめればいい。

結果について自分ができることは、何もないから。

失敗も成功もない。

ただ世界に委ねるだけだ。


行いのすべての結果が、いつも自分の期待通りとは限らないけれど。

期待以上のときもある。「ラッキー!」と叫んでしまうような結果がやってくることがある。

期待どおりのこともある。「よしよし、まずまずだな、」といって受け入れる。

期待以下の時もある。「なぜだー!?」と言いたくなる。でも受け入れる。

期待を超えて、正反対の時。 もう世界に楯突く気にもならないほど、凹んでしまうだろう。それでも、受け入れる。

これらの結果はすべて、世界からもたらされたもの。


そう納得して、何が自分の元にやってきても受け入れる態度を、
Yogaでは、『プラサーダブッディ(結果を大きく受け止める)態度』といいます。


この態度でいることが、実はかの有名な
『カルマヨガ(行いのYoga)』の本当の意味なのです。

『プラサーダブッディ(結果を大きく受け止めること)』で

自分にやってきたものの、すべてを受け止めてしまう。


それだけ、大きく、客観的でいられれば、

世界には何の問題もない、と経典はいう。

こんな風に世界と自分は、いつも繋がっている。

離れることなど、できない。


離れている、と思う孤独感から不安になり、世界を恐れる。

大きな世界の中で自分は何者でもない小さい奴、という思いから

いつも誰かに認められようとする生き方になる。

でもその思いは、単なる独りよがりの思い、なだけ。

事実を知らなければ、ただの勘違いかもしれない。

Yogaの経典は、そんな切ない人に向かっていう。


キミが恐れる問題は、全てキミの勘違さ。」

 

そうだ。
本当にそうかもしれない。

私たちは、自分自身を解っていない。
世界のいろいろな物事には詳しくなれるけど、世界は何か?を知らなさすぎる。
自分と世界の繋がりがみえてない。

これを見せてくれるのが、そして解るまで教えてくれるのがYogaの経典の役目だ。
彼自身、そう自覚していて、経典にはこんな言葉もある。



「キミが納得いくまで、やむことのない雨のようにこの教えを浴びせ続けよう。
キミの悩みや不安が、晴れるまで。」


経典の言葉は、全体世界『イーシュヴァラ(全体世界)』の直接の言葉でもある。

このことを納得するために、

単なる“繋がり”以上の関係をもつ世界と自分自身の真実を知るために、

私たちは祈ったり、お寺にいったり、瞑想したり、Yogaをしたりする。


この繋がりを、よりはっきりと事実として実感するために、行いをする前に、世界にも思いを宣言する『サンカルパ संकल्प(誓い)』はある。


意識的な世界はこの小さな私の誓いを受け止めている。

私の元に返ってきた結果が語っている。


*本文とは全く無関係な写真シリーズ
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例の「バケツ猫」たち。

あんまり寛いでいるから、ちょっと突っ突いてみましたよ。

も~う、むにゅむにゅ。

かわいいのぅ~


| 向井田みお |

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