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2011年4月12日 (火)

思いを形にして結果をだす!Yoga的誓い『サンカルパ संकल्प(誓い)』③

この世界で生きている。
Yoga聖典では、世界はすべてが1つの大きな法則と秩序の上に成り立っているという。

例えば、地球や太陽や月を含めた様々な惑星や恒星は、ある一定の距離を保って、一定の運行を続けている。
この動きは、ある1つの秩序の元にある。

それぞれ別々の法則にしたがって、めちゃくちゃに動いているわけではないから、全体として調和がとれている。
1つの法則を土台にした調和の中で、それぞれが生きて活動している。


スケールの大きな部分もそうであるが、
私たちの体を構成している約60兆の細胞の1つ1つも、バラバラに動いているわけではない。


それぞれが1つの法則、1つの秩序のもとに、活動し、体という全体を動かし、機能させている。


自分の体だけではなく、その法則は他の人、他の生き物の体にも共通している。

“お医者さん”とは、体という観点から、この1つの法則をみているから、
いろいろな人々の別々な体を“秩序と調和に戻すこと=治療”、ができるのだ。


ということは、すべての生き物には共通の法則が行渡っている。

どの生き物も、自分の意志に関係なく、体は自然の調和にあった一定のリズムで心臓を動かし、呼吸を繰り返している。
海の波のように、風の流れのようにリズムを保つ。


どんな生き物の体も季節が巡るように、一方向の時間の中で自然と変化していくようになっている。
私たちの思いとは無関係に。でも確実に。

さらにYogaの経典が強調するのは、この法則は、物理的な体を機能させ、維持しているだけではなく、私たちの精神、心、思いや感情の法則としても広く満ちているという点。

自分が怒ったり、悲しんで涙を流したり、喜んだりできるのも、この法則があるから。


自分が誇れる思いも、
蔑みたくなるような感情も、
すべてこの法則の元に動いている。


だから、自分でも認められない、認めたくないある思いや感情に対しても、

「ああ、自分はこんなふうに考えて、反応してしまっている。
なんてバカでダメで大馬鹿野郎なんだ!」

と自分を責める必要はない。

1つの法則と秩序の中で感情や心も機能している以上、

もしだれかが同じ立場、同じ状況にいるとしたら、だれもが皆同じことを考えるし、同じように反応するということだ

から。

自分の怒りや恐れという、受け入れ難い感情でさえも、すべてが『イーシュヴァラ(全体世界)』の法則にある、という。

こう世界をとらえると、
自分のすべてを肯定できるような気がする。


体も心も、感情も含んだすべても、

自分だけが勝手に1人で決めている訳じゃない。

たった1人で、生きているわけじゃない。

自分に全責任があるわけじゃなく、法則と秩序の繋がりに、自分がいるのだ。


しかし、これが判ったからといって、いきなり

「自分全肯定!」は、ムリかもしれない。


だけど。

少なくとも、

“世界から離れている、という感覚から生じる孤立感”

“自分はダメな奴じゃないか、という劣等感”


は薄らいでいく。


『イーシュヴァラ(全体世界)』が自分の体にも、考えにも、感情にも満ちている。

今この瞬間も自分を生かし、機能させている。

我ながら認められない体や、受け入れたくない感情や行いも、すべてが世界であり、

自分がダメだしをしている、この小さな個の中にも世界が広がっている。


認めようが、認めまいが、Yogaを説くインドの経典では、疑い様のない事実としてこのことを私たちに告げている。

これは、信じることでも、鵜呑みにすることでもなく、
理解することだ、といって。

「その気になったら、全体世界以外のものが一体この世界にあるかどうか?
よく検討してみたまえ。
自分の頭で、この世に『イーシュヴァラ(全体世界)』以外のものがあるかどうか?
考えてみたまえ。」


そんな風にいって悠然と自信たっぷりに、経典は何千年も在り続けている。

そして小さくて、不安で、孤独で、悲しみの海を越えられずにいる人間に教え続けている。

昔も、そして今も。


*本文とは無関係写真シリーズ

ある日、

友人が荷物をだそうとして、ベッドの下の引き出しをあけたら、こんなものが入っていた。↓
Cimg1193


猫だ。

すごい、インドという国はあらゆる意味で Beyondビヨンド(超越している)。。。


とりあえず、そのまま引き出しの中にしまっておくわけにもいかず、
バケツに移動。


以後「引き出し猫」から「バケツ猫」となったベイベーたち。


| 向井田みお |

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