迷い,走る「心」を追い越せ!迷走から瞑想へ Yoga的瞑想法⑥「ジャパ」瞑想法実践*10のステップ
より効果的な『जप ジャパ(マントラ瞑想)』への<10のステップ>
**実践方法**
ざっとした流れを書きます。
具体的なインストラクションと詳しい説明は日本に戻った時にいたします。
ご興味があれば、ぜひ。。
1. 座る場所を整え、まっすぐ座ります。やさしく目をとじ、瞼と眼球の力を抜きます。
これでリラックスの度合いがUP.
2. 落ち着くための、浄化の呼吸法『プラーナーヤーマ』を数回。
3. 客観的な心を準備します。
物事をありのままにみられるニュートラルな心で、人は初めて効果のある瞑想をできるといわれます。
そのために、自分の中に入り込んでいる主観的な問題をはずしていきます。
よく例えられるのが、主観的な問題は、頭の中でブンブン音を立てて飛び回る虫のよう。 この“問題”という名の虫を外に出さない限り、落ち着いて自分の深い部分と向き合う瞑想することは、ほぼ不可能です。
そのために、冷静で客観的な自分の考え、心を整えていきます。
今、自分が掴まれている問題、関係する人々、物事、様々な関係をあえて、自分の“外”においておくようにヴィジュアライズ(視覚化)します。
頭の中でどうしても気になって、心に入り込んでくる人や物事を1つづつ視覚化して、次のような意味合いの言葉を自分なりに唱えます。↓
「外の問題や物事は、外の世界のままにおいておこう。
自分を悩ませているあの人も、外の世界のままに、ありのままにしておく。
その人が生きている世界と場所に置いておこう。
自分がみて、自分が受けとった外の物事や人の問題は、あくまでも自分の知覚と考えの中に起こっている。ある
特定の物事や人と、自分の考え方の“関係”の中でだけ、問題は起きている。
その“関係”を、あえてそのままにしておく。
問題を起こしている原因は、自分が考えている「人や物事」に対するとらえ方。
この主観的な考え方を治めるため、外の出来事、物事はありのままにある情報として、客観的にとらえるようにす
る。
外の物や人に、自分を悩ませる自由を与えない。
外の出来事や人々を、“問題”として自分の中にはいりこませない。
自分の心と頭を外、の物に掴ませたりしない。
外の物、外の人を自分の心から放つ。
それらは元々あるがままに、この世界のスペースに自由に解き放っておこう。」
こんな意味の事を自分なりに言い続けることで、心はかなり冷静に、物事に対して客観的になることができます。
瞑想をする心の準備ができるわけです。
4. 自分の体の状態を客観的にとらえます。
頭からつま先まで、自分の体の在り方を視覚化します。
「まるで呼吸をする仏像のよう」と自分の体に対して思えるくらいまで、自分の体を客観視します。
5. 自然に流れている呼吸を観察します。『プラーナ・ヴィークシャナ(呼吸の観察)』
呼吸の観察で、心は静けさと落ち着きを取り戻します。
6. 「呼吸の観察」から、「触れている」肌の感覚を敏感にとらえるようにします。
呼吸の流れを追うことから、呼吸が自分の肌に触れているという「触感」をより繊細にとらえることで、さらなる客観視が可能になります。
呼吸という動きから、感覚に意識を向けます。
7. 今ある「心の状態」に注目します。
「心の状態」を注意深く観ることで、自分は心すら観察している「存在」であることに気がつきます。
その「存在」である意識的な自分、素の自分こそが、瞑想をする中心人物なのです。
意識的な自分、素の自分のまま、『マントラ(真言)』を頭の中心におきます。場所を定めたら、繰り返し『マントラ
(真言)』をその場所で唱えます。
マントラを置く場所を決める時、頭の中で簡単な計算をしてみます。
答えがでてきているところが、普段私たちが思考し、知覚する場所。
その場所を中心地として、『マントラ(真言)』を置き、唱えます。
8. 『マントラ(真言)』を繰り返し唱えます。
もし心がマントラから離れそうになったら、元の場所に『マントラ(真言)』を連れ戻すこと。
心がここから離れるときは、必ず『マントラ(真言)』とともに、この場所に帰るようにします。
9. さらに深めるために、『マントラ(真言)』と『マントラ(真言)』の間に起こる“沈黙”に集中するようにします。
この沈黙こそが、なんの思考にも紛れていない“自分の真実”。
この真実の自分に集中し、そこに在り続けるようにすることで、瞑想を深めることができます。
一度やり方さえ掴んでしまえば、毎日確実に集中して瞑想できるメソッドが『जप ジャパ(マントラ瞑想)』です。
空想的で、曖昧な、”瞑想っぽさ”より、
Yogaの歴史と実績が物語る確実な瞑想を、自分のものにしたいです。
| 向井田みお | 固定リンク
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