迷い,走る「心」を追い越せ!迷走から瞑想へ Yoga的瞑想法⑤「ジャパ」瞑想法実践*マントラを選ぶ
<『जप ジャパ(マントラ瞑想)』をはじめよう>
<方法>
具体的な方法を簡単にいえば、1つの『マントラ(真言)』といわれる音を一定時間、唱え続けること。それが『जप
ジャパ(マントラ瞑想)』です。
伝統的には108回唱えるのを1単位としています。
インドでは108個のビーズが連なった『マーラー(数珠)』を使い1つ1つ数えていきます。時間にして約15分くらい。
たとえ『マーラー(数珠)』がなくても、15分くらい唱え続ければ十分効果が期待できます。
めやすは、「もう少しやっていたいな~」と思うところで切り上げること。
長くやることよりも、集中して、毎日続けていくことが肝心。
<どんな音を唱えるのか?>
伝統的には、『ヴェーダ(聖典)』に記されている『マントラ(真言)』という音。
何通りもの音や文章があるけれども、瞑想に適しているものは短く、なおかつ心を繋ぎとめられるような意味深い
ものがふさわしい、とされます。
Yoga的にはインドの神々の名称がベスト。ということで、インドの神々の名称に敬意を示す短い文章やフレーズが
『マントラ(真言)』になっています。
『ヴェーダ(聖典)』がいうところでは、この世界はいくつもの目には見えない法則と秩序によって、現れ、維持され
ているといいます。
この法則が連なり合って成立している全体世界のことを、『イーシュヴァラ(全体世界)』という言葉で表現しています。
世界の1つ1つの法則は、『デーヴァタ(世界を維持する法則の1つ』という言葉で表されます。
それらについている名称を『マントラ(真言)』として唱え、自分を取り囲む世界へ心を開き、繋ぎとめておく、という
のが『マントラ(真言)』のコンセプトです。
(*直接的には『イーシュヴァラ』や『デーヴァタ』は、「神」、とか「神々」という言葉に当たるのですが、どうも「神」とかいわれると、
。。う~ん。。。たいへん曖昧で実感がわかないのです。それに宗教臭くてひいてしまう。。 ここはあえてコンセプトで。まずは理解を)
<瞑想に適したマントラ>
それでは、具体的にマントラをご紹介いたします。
どれを選んでも昔からインドのYogi(ヨガを極めている人)が実践して、高い効果がある、といわれている『マントラ(真言)』です。
選び方は第一印象とヒラメキ!
“直感”で、選びます。
「なぜか気になる。」
そういう、言葉で言い表せない思いがあるものを選ぶのです。
「理由はわからないけど、惹かれる。」
その“なぜか、気になる”という思いの後ろには、無意識や記憶を含め、私たちには知覚できない、様々なファクターがいつもあるものです。なので、自分を信じて直感で好きな物を選びます。
*Yogaをしている方にはなじみがあるかもしれませんが、そうでもない方は激無視してOKです。
『ओम् नम: सिवाय।オーム・ナマ シヴァヤ(時間と解放の法則へ繋がる。)』
『ओम् गं गनपतये नम:।オーム・ガン・ガナパタエ・ナマハ(障害を取り除くために。)』
『ओम् नमो नारायणाय:।オーム・ナモー・ナーラーヤナーヤ(世界を維持する秩序へ委ねる。)』
Yogaのクラスでよく先生方が唱える『ओम् オーム(全体世界を現す1音)』。
これもマントラですが、瞑想で使うには、実はかなりアドヴァンスなテクニック。
慣習として、究極の自由を追求することだけを生き方に選んでしまった人のみが使うといわれます。
なぜなら、インドでは『ओम् オーム(全体世界を現す1音)』には、特別の力がある音だと昔から伝えられてきているからです。音に秘められた力によって、瞑想をする人はこの世の物事に対する欲求や野心を失い、激しくスピリシュアルな探求を求めてしまうそうなのです。そしてやがて、出家しかない!と人に決断させてしまう力のある音だそうで。。。。
まだ我々に出家は早すぎますからね。
さて、
『マントラ(真言)』については、なんだかよくわからないよ、という方。
とにかく「All In one」1つぶですべてが味わえる、且つご利益抜群の奴はこちらです。↓
『ओम् ईशाय नम:।オーム・イーシャーヤ・ナマハ(全体世界へすべてを委ねる)』
このマントラが一番やりやすいようです。
踊るSiva神
いくら聖典がいっているとしても、
今日からこれが「神」です、といわれましても。。。
な、状態です↑
| 向井田みお | 固定リンク
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- ヨガ哲学の旅(2010.03.19)