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2011年2月14日 (月)

なぜ私は怒ってしまうのだろう? Yoga的悩み解決策③

なぜ私は怒ってしまうのだろう? Yoga的悩み解決策③

Yogaでは「怒り」をはじめとする難しい感情への対処の仕方をしっかり述べてくれています。


まず、怒りが湧いていても、それが悪いことだと思わないこと。
怒りを怒りとして認めてしまうこと。


怒っている時、

“ああ今、自分の中でまだ消化できていない感情が、外に飛んでいきたがっているんだなぁ~”

くらいにとらえ、内なる怒りに対して、客観的に認めてしまう。


次に、その怒りが、「殴る」「怒鳴る」とか、どこかの誰かや物を犠牲にしてしまいそうな「行い」を伴って外に出ていきそうなときは、とにかく意志の力でなんとしてもこの危険な「行い」だけは食い止めること。


怒り自体は自然現象ですからコントロールすることはできません。
しかも、怒りにいたる過程は私たちの心理的秩序において、ロジカルに発生しているもの。

さらに怒りは、私たちが健康に生きていくために、むしろ必要である感情。


これを無理して押さえつける必要はないのです。


ただし!

注意しなければならないのは、
怒りが「行い」を伴う時。

この「行い」に注意を払うことは、私たち一人一人が意志の力できることですし、
努力と練習しだいでコントロール可能です。


歯を食いしばってでも、振り上げた拳をおさめ、大声をだすのをギリギリに我慢して、とにかく危険な行いだけは外に出さないこと。


自分の感情が外に旅立つときに、だれも犠牲にしてはいけない。

これをYogaでは

『Damaダマ(行いを治めること)』

といいます。

いわゆる、自己コントロールができている、ということはこの『Damaダマ(行いを治めること)』ができている、
ということです。


そして、自己コントロールを高めるために、私たちは普段からAsanaや呼吸法の練習をするのです。
Asanaや呼吸法は、「肉体の行いのレベル」で自分を律するために、毎日練習する意味があるのです。

ではYogaの力で治めた「怒」りをどう外にだしてプロセスしてあげればいいのか?


安全な方法で外に感情を解放してあげることをYogaでは

『Shamaシャマ(感情のプロセス・昇華)』

といいます。

具体的には、とにかく紙に自分の思いのたけを思いっきり書いてブチマケテしまう。
書ききったら、それをすぐに燃やす
まるで儀式のように、書いてしまってから、火で燃やしつくしてしまうのです。

後は、誰にも聞かれない場所をみつけて、言葉にして感情を吐き出してしまう。

ポイントは「行い」は我慢しても、「感情」の発散は安全かつ暴力的でない方法で外に出すこと。

そして、これは大事ですが、怒ってしまった自分を責めないこと。


「なんで怒ってしまったんだー!」 

ではなく

「怒りも自分の人間的成長と浄化のために必要だったんだよな」

と考えて、さっさとプロセスしてしまうこと。

このYoga的怒りへの対処法を有効活用して、いろいろな人の中で生きていくことが本当の意味で毎日できるYogaだと、
Yogaの神は、そう申しておるわけです。

Cimg0924
『バガヴァッドギーター』のYoga師匠 クリシュナさん
*イメージです。。

| 向井田みお |

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