欲望は持っていい。叶えた方がいい。No.4 Last 逆説的Yogaのすすめ- 欲望をコントロールするとは?④
欲望は持っていい。叶えた方がいい。
逆説的Yogaのすすめ- 欲望をコントロールするとは?④
私たちは、自分のやるべきことを理解し、それに向かって持っている力のすべてを使える時、幸せを感じる。
生きる目的がぶれていない。
「自由」へとまっすぐに、思いも、力も、意志も選択も貫かれている。
自分のすべきことと、したいこと、その2つが一致している。
ここまでYogaは導いてくれるようにできている。
時にわたしたちは、あまりにも広い世界の中で、「選択と迷い」を持って戸惑ってしまうことがある。
大きな海においてけぼりにされた小さな船のようにさ迷ってしまうことがある。
どこを目指すかも、何を望めばいいかもわからず、
暗い海のなかで「選択と迷い」だけが私たちを惑わしているようにみえることがある。
いっそ、だれかがこの生き方を全て決めてくれたらいいのに。。
そうしたら迷いも悩みもないのに。。
そんな風にすら思うことがある。
それくらい人は迷いにおいても自由だ。
そこに一条の光を指してくれるのがYogaという生き方と経典の言葉。
人が生きる目的、目指すべき境地をはっきりと明かしている。
そしてどうすればそこに辿りつけるのか?
その道筋や歩き方まで。
Yogaのはじめは、体を動かしたり、呼吸を整えたり。
だからYogaは一見、人の生き方とは無関係なような、健康体操か、美容体操のたぐいとも思わる。
しかし、実は人の根源的な問題と欲求、それを解決する生き方にまで繋がっている。
実に深くて興味深い。
そしてYogaの深さ、広さ、明確さをみせてくれるのが経典の言葉。
その言葉によると
「欲望は、望みは、もっていていい。
叶えた方がいい。
それがいずれ、自分が本当に何を望んでいるかを知ることになるから。」
人は欲望を持てるから、何かを選べる自由意志があるから、成長もできる。
その意志も成長も1つの目的に繋がっている。
探求そのものからの自由。
何にも頼ることのない幸せ。
無条件の愛。
それらがすべて自分の真実の姿であると知ること。
それを眼で見るように確かに、確信すること。
自分自身の真実に完全に信頼し、すべてがただ1つのヴィジョンにおいて明快で、
迷いも悩みもない境地。
だから、欲望を持つのは、喜ぶべきことであって、蔑むべきことじゃない。
小さな欲求を、秩序と法に反しない範囲で叶えていくことで、やがて大きな目的に至ることができる。
そんな風に大きく、見守っていてくれるのがYogaの教えであり、それを説く先生たちなのです。
だから。
もう欲望に、悩まなくていい。
欲望をおとせ、なんていう本や先生のいうことを鵜呑みにして、罪悪感を感じるのは、もうおしまい!
私は、欲望を恐れない。
むしろ欲望を持っているという特権を生かして、
もっと自由に、ダイナミックに、本当に自分が欲しいのは何か?
という真の思いと欲求にするどく耳をすまして、力いっぱい生きてく。
自分の良心と人として守るべきことをきっちり守って。
欲望の奴隷にはならない。
欲望を力として、最大限に私が使っていく。
私が、欲望の王となる。
小さな願いを重ねることで、やがて大きな目標に至ることができるから、
途中どんなに迷っても、悩んでもいい。
自分の欲求に正直に、澄んだ眼と心できちんと向き合っていれば、
欲望はもっていい。
そうさせてくれるYogaをこれからも続けていきたいものです。
欲望を恐れない、真の欲望の王として、君臨するべく日々修行中のわたくし。
バナナだって、幹ごと買ってやるー!
。。。とるにたらん欲望は当分つきることがなさそうです。。
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- ヨガ哲学の旅(2010.03.19)