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Cyndi Lee先生

Cyndi Lee率いるNY OMヨガセンターのTTC。

時間とお金が許すのなら受けたい。
受けたい思いをヒシヒシ噛み殺しながら、今はグッと我慢中。

20年以上のキャリア、全米屈指、ビンヤサの女王、NY No.1 etc.
あれこれ説明されても、日本人のヨガ愛好者にCyndiの名前はそれほどピンと来ない。ビンヤサの女王といえば、日本ではショーン・コーンかシバ・レイなのだ。

個人的な見解だけどーーー
Cyndiのヨガは玄人ウケだと思う。

ヨガの先生には2つのタイプがある。

[1] 人間=本人自身が商品プログラムとなっている先生

私は解放されたのよ〜、ほら、あなたも解放されちゃいなさ〜い、一緒に身体を揺らしましょ、フワフワ、クルクル。楽しいわ〜、うふふ。うふふふ。

・・・スミマセン。思いっきりデフォルメしてます(-.-;)

日本人にも外国人にもそんなタイプの先生はいる。本人の魅力あふれるビジュアルも含めて、放つエネルギーで皆を誘うタイプ。決して、このタイプの先生を小馬鹿にしてるわけじゃない。それは心や体の病を乗り越えて、自分で体得したもの。技術手段を習ったところで誰もが真似できるものじゃない。その人以外には、この世で他に代わる者がいない、唯一無二のタレント自分という人間そのものを惜しげもなく提示してくれる。たとえ生まれて初めてヨガをする人間でも、このような先生と時間を共に過ごしていると、心や体が開かれた楽しさを経験する。私だって、そーゆー先生の目をジッと覗き込んで話していると、不甲斐なく理由なくウルッときてしまうのだ。

対して、Cyndiの目をジッと覗き込んで話していたら、そこには修羅場をくぐり抜けて成功した女社長のような瞳を発見する(^^ゞ

[2] 卓越した指導内容を商品プログラムとしている先生

Cyndiの場合はこちらだろう。

・・・断じて、本人のビジュアルに魅力がないと言っているわけではありません(^_^;)

昨秋開催されたCyndiの集中講座。滞在1週間弱のアテンドと3日にわたる講座の通訳をさせてもらったが、彼女の指導者としての実力に感嘆しまくりだった。単体としての講座の作り込み方、それを3日にわたって繋げる構成力。どこの教則本にも書かれていない新鮮でユニークなインストラクション。指導に対する努力と情熱。

講座では約2時間のランチ休憩があった。アシスタントとして同行していたOMヨガセンターののセーラらと一緒にランチをしている最中も、Cyndiの頭の中は受講者1人1人への関心と、現場の受講者に見合うように構成する午後の指導法でいっぱいだった。

ーACOの午前中の通訳、私の説明に比べて随分長い日本語を話していたのが気になる。整合性が気になるから、ここでもう一度アナタの理解を私に説明して。

ー○○という事を伝えたいんだけど、日本人のメンタリティに通じやすい表現は何が良いのかアドバイスをちょうだい。

ー△列目の赤いウェアを着た子は股関節の使い方が上手。どんな流派のヨガをしているのか興味があるから聞いといて。

ー△列目の黒いウェアを着た子は右肩が故障している気がする。それは持病なのか最近痛めたのか確認しといて。

ー△列目の白いウェアを着た子は、××の部分が分かっていない動きをしていたけど、私の説明が悪かったかも。もう一度日本語らしい表現で彼女に説明してあげて。

彼女の「伝えたい」という熱い思いが溢れまくっていた。

ランチを早々に終えると、セーラの同席すら断り「午後の指導の一部を変更したい。今から考えをまとめるから30分くらい私に集中する時間をちょうだい」とスタバへ引きこもるCyndi。コーヒーを片手に眉をしかめてメモ帳に書きなぐっている姿は、おそらくヨガの先生の理想型とはかけ離れていただろう。でも私には心をうたれる姿だった。悩み、努力し続けているのだ。プロの覚悟だと思った。

集中講座が終わってから、私のインストラクションはCyndiからの影響うけまくり、いや、はっきり言ってパクリまくりになった。
(「シェア」なんて都合よく曖昧でナイーブでファンタジーな言葉は大大嫌いだからネ!)

それもビンヤサではなく、ビギニングクラスの内容とWSの組み立て方におおいに役立たせてもらっている。

Cyndiの集中講座の受講生が、たまに私のクラスを受けに来てくれる。そんな時は実に照れくさい。

「でへへ。Cyndiのパクりってバレバレだったっしょ?」
「えっ? どこが? Cyndi、そんなこと言ってたっけ?」

こうした反応を聞くにつけ、しみじみ思うことがある。
要は、スケベ心があるか否か!なのだ。(^_^;)

WSでも通常クラスでも何でもそうだが、その場でおおいに楽しみ学んだ気になっても、後日にはすっかり忘れている人が多い(これもアリアリOK!)
自分自身もインストラクターの場合、お金を払って受けるからには「パクリネタ探し」のスケベ心がグッとupする。パクるからには、本気で理解しないといけない。いずれは自分の言葉でアウトプットしなければいけない。受講に際しての態度が半端ない。集中力、理解力、記憶力、応用力を総動員する。本気で「身につける」のだ。

私の場合は通訳という立場だったので、つまり自分の言葉で(日本語で)アウトプットするのが役目だったので、聞く時の真剣本気モードが違っていたのだと思う。だからCyndiの教えが五臓六腑にビシバシと入ってきた。一般受講者のように、その場で実践したりメモしたりできなくても、一生忘れないだけの記憶として刻むことができた。元来だらしないイイ加減な私でさえ。

Cyndiの指導は、その場でソッコーに染み渡るような分かり易い感動は少ないかもしれない。むしろ講座が終わった後で、彼女が残してくれた教えが自分の中で少しずつ少しずつ発酵していき、時間が経てば経つほど、とてつもない財産をもらったのだと実感する。向こう10年は応用できる、いやおそらく一生モノになるであろうインストのヒントが溢れかえっている。たった3日間の集中講座でこうなんだから、200時間のTTを受けたら・・・想像するだけで夢心地になる * ̄O ̄)ノ  ホント、大袈裟じゃなくて。

興味がある人は、条件が許す人は、癒されたいという受け身ではなく、学び取ろうという意欲のある人は、もうぜひぜひ受けてほしい。

マニアックにヨガを楽しんでいる人、実際に指導をしている人にとって、Cyndi Leeが指導する内容は至宝なんだから(*^∇’*)

6月 3, 2009 ヨガ(あるいはヨガ的なもの) |

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