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四川の地震

結構ビミョーなネタなんで、書くの「どっしよっかな・・・」と思ったが、やっぱ言いたい。

なんで皆んな、四川大地震について話題にしないの?

世間では話題に上っているのかもしれない。特に自らが被災経験のある阪神地方の人は、四川大地震に敏感に反応し、支援に関しても日本国内ではダントツに活動しているようだ。

しかし少なくとも私の周辺(特にヨガ友)では、四川大地震についての関心がほとんど感じられない。

かつてスマトラ沖大地震の時は、ヨガスタジオでも早速に義援金募集が行われた。はたして今、四川大地震に対してどれだけのヨガスタジオで義援金募集がされているのだろう?

先月は「フリーチベットのデモ行進に参加しましたぁ♪」と日記にupするミク友、ヨガ友の何と多かったことだろう。行動を起こすことは、何もしないより何千倍も意義あることだ。しかし歴史的経緯や現状を自分でリサーチすることすら怠り、フリーチベットのTシャツを喜々として身にまとい、デモに参加したことを手放しに自慢している日記が乱立する状況に ほとほと嫌気がさしていた。

ミャンマーのサイクロン被害も大変な出来事だ。ミャンマー軍政の被害対策が遅々として進まず、死者・行方不明者は13万人とも14万人とも言われている。ジェーン・バーキンが国際映画祭開催中のカンヌへ言って、サイクロン被災者支援を訴える集会を行うとのニュース報道があった。シャルロット・ゲンズブールもパリのエッフェル塔の下で支援集会を開催したそうだ。
このように有名人が行う抗議活動や支援活動は、国際社会を動かすのに少なからず影響を及ぼす。これ自体は実に素晴らしいことだ。しかし、やはりここでも四川に話は及ばない。ビルマの人々との連帯、ミャンマーの僧侶たちによる抗議活動などという欧米人好みのファクターが四川には欠けているせいだろうか。(うわっち、言っちゃった!)

冷凍ギョーザ事件、チベットの暴動と、中国が叩かれても仕方ないと思われる事件は確かにある。私の周囲でも「中国が嫌いだ」とはっきり言っちゃう人がゴロゴロいた。しかし、それと四川大地震は全く別次元の話だ。一連のアンチ中国キャンペーンの余波は、中国政府の政策と関係なく自然災害の犠牲となった中国国民の命の尊さすら軽んじてしまうのだろうか。四川大地震の犠牲者は5万人を超えると言われている。負傷者は27万人以上、自宅を失った人は約500万人。これは「でもさ、国土広いし人口多いからぁ」って、ドアホなリアクションしてる場合じゃない。

隣国で起こった大地震に関心もち、臆することなく話題にし、もひとつついでに、義援金や支援物資についてリサーチして、その気になったら行動に移すってのもアリでしょう。少なくともシカトは無いんじゃないの? フリーチベットには熱心だったくせにぃ。で、私はというと、一応は自分なりに行動を起こしてる。別に偉そうにじゃなく、こんな日記書く以上、してないとダメっしょ。

もちろん日本からの救援活動をきっかけに、嫌中・反日の対立が鎮静化するのが理想だ。しかしそれは理想論にすぎない。救援・支援とは別に、あくまでも明確にするべき、解決すべき問題は残っている。国際関係も人が自然に抱いてしまう感情も、大地震が全てをチャラにしてくれるわけではない。

にもかかわらず、何度でも言ちゃおう。コレとソレは話が別だ。

地震は気の毒だ、救援したい。でも冷凍ギョーザの真相は追求せねば。チベット問題も解決せねば。北京五輪の開会式はどーする?etc.というように、同時進行でバラバラに浮上する問題とどう向き合うか、自分の意見をじっくり考えてみる良い機会だと思う。日本政府が出す結論と自分の意見との対比もよく分かるだろう。国際バランスというもの、ひいては人間としてのバランス感覚を問われる時だ。

そう、私だって国際情勢について難しい考察を述べるにはオバカすぎる。ただ今回の四川大地震の前後に際して、ちょっとそのバランス感覚はいかがなものだろう?と腑に落ちない状況がやたら多いのだ。バランス・・・ヨガする人が大好きな言葉じゃん。

5月 22, 2008 未分類 |

コメント

私も阪神大震災の経験者として、毎日四川のNewsが気になっています。特に私はChinese americanの家にとついでいてしかも同居しているので、他国の事という感じでもありません。
Acoさんのおっしゃるように、私も中国の食や環境に対する問題、チベット問題、そして核の問題、もっと国際的にオープンに、且迅速に対応していかなければならない問題が沢山あると思います。オリンピックももうすぐですしね。
でもこれと災害とは別。だから日本の災害救護隊が現地入りしたときは一人でも多くの方が助けてもらえるように祈りましたし、地震大国日本なら何かできるかもと期待しました。
国際社会との対話になれていない中国と、助けたい焦りのある日本とに温度差があったのかなかったのか成果は上がらぬままでしたが・・・。
ただ『中国嫌いだから』とさじを投げるのではなく、何かホントに現地が必要なものを提供していきたいですね。
私もブログで地震のことに触れましたが、それにあわせて阪神大震災の経験を書いたのでそこにしか反応なかったです・・・。
Acoさん気づかせてくれて有難うございます。
私も義家族と何が必要なのか話してみたいと思います。

投稿: Chica | 2008/05/22 3:12:56

ACOさん!

同感です!

私も今まで心の中では思っていても、行動にしてなかった↓

動きます!

明日はわが身!!

投稿: akiy☆ | 2008/05/22 3:24:15

さすがですACOさん!
フリーチベットについても四川地震についてもやっと賛同できる意見に出会った気がします。
でも、私の周りでも多いですねー、ミャンマーへの募金はするけど、中国にはやらないって人。
ちょっと悲しいです。

投稿: ちびまる | 2008/05/22 8:23:49

確かにーマイミクさんたちの日記では話題には登って…
ん?してた人も居たかな…?

仕事場とかでは普通に話題になってますよ、ニュースのひとつとして、だけど。

なんでかしら??
ヨガって、どうしてもインドとかチベット寄りな感情のほうが強くなりがちなのかな???

職場での話題はもっぱら、
四川地震の被害→こんな状態でオリンピックできんのか?→ところで餃子はどうなった? みたいな。

あ!わかった!
チベットにしろミャンマーにしろ、自由化/独立を求める派と、それに対するヒール役的側があって、どっちに賛成!って明確にしやすいけど、
中国の場合は共産体制オンリーで、そして起こった天災だから…じゃないかしら???

飽くまで理由で、言い訳にはなんないでしょうが(汗)

投稿: zion | 2008/05/22 9:12:29

初期の段階での救援隊の拒否のニュースでじゃあ勝手にやればと思った人も多いのではないでしょうか?実際に救助隊を受け入れた後は救助隊に対する嫌がらせがあったとネットのニュースでは読みました。テレビで救助隊撤退のニュースを聞いた時は色々と勘ぐってしまい、残念ながらどうも素直に被害者の事を考えられない心境です。

投稿: ikenuma | 2008/05/23 0:08:17

Chicaさん、私は朝イチでChica便りfrom Minnesotaを読むのが日課なもんで、もちろんChicaさんの大地震についての日記も興味深く感動しまくりで読みました。やはり反応はChicaさんの被災体験に集中でしたか。う〜ん、そりゃある意味しかたない。私もひきこまれて夢中になって読みましたよ。親世代から戦争体験を聞くのとリアル感が違います。私の中で「あの震災を体験した人」というのは何か特別にすごい存在です。そんなChicaさんと中国系アメリカ人のご主人、今回の四川大地震について思うところは多々あるのでしょうね。

投稿: ACO | 2008/05/23 17:03:44

ちびまるさん、お久しぶりです☆
日頃から社会問題に鋭いメスを入れるちびまるさんと同意見だなんて、こちらこそ恐縮しまくり。嬉しいデス。

私の周囲では、アンチ中国の人達が今回の大地震について「ど〜したもんだろ」と微妙に戸惑っている姿がチラホラ見受けられます。

投稿: ACO | 2008/05/23 17:06:52

akiy☆さん、サスガ行動の人!

四川大地震救援に関して行動起こすか起こさないかは各人の自由ですが、せめて目を背けないで考えるのは大事じゃないかな、と思います。

そうなんですよね、明日は我が身。
ウチなんか「遂にきたぁ〜!」と騒いでTV速報みても、震度3程度。このボロ屋、地震対策しないとヤバいです。ニャンコはど〜しよ・・・心配はつのるばかり。

投稿: ACO | 2008/05/23 17:10:41

zion、その話題の仕方、リアルだわ〜(笑)。

>自由化/独立を求める派と、それに対するヒール役的側があって、どっちに賛成!って明確にしやすいけど、
中国の場合は共産体制オンリーで、そして起こった天災だから…じゃないかしら???

ナルホド。それも確かにアリですね。二項対立のモノに対しては自分の置き所もシンプルだし。中国は国ごと全体がヒールってわけでしょうか。

投稿: ACO | 2008/05/23 17:13:56

ikenumaさん、コメントありがとうございます。こうした意見を誠実に述べることができる、それだけでikenumaさんを尊敬しちゃいました。

分かります!私だって感情的には同じような思いを抱いていますから。日本の救援隊に対する態度、温家宝さんの国際センスが欠如した行動や言動、ようやく届いた支援物資に対する被災民の行動、外国メディアのインタビューに対する中国人の態度など、ど〜も観ててイラっと、正直イヤな気持ちになりました。

でもやはり本文でも書いた通り、コレとソレは別問題として捉えたいなぁと思ってます。国家の在り方や政策、文化歴史の異なる国民性etc.と、被災した1人1人の中国人の命や人間性は別の問題であると。

普段からムカつく態度ばっかしてくる知人が池に溺れたとして、シカトするか、せめて通報だけして立ち去るか、もう少し積極的に自分でなにがしかの助けをするかーーーみたいな感じで想像を膨らましていくしか出来ない私ですが。トホホ。

投稿: ACO | 2008/05/23 17:26:27

ACO先生、お久しぶりです。
ネットを検索しているうちに、先生のサイトにたどり着きました。
どこからコンタクトをとろうか迷いましたが、結局ここから。。。
とても意義のある内容を掲載されている。
私のブログなどお恥ずかしいかぎり。
先生のブログを拝見させていただいて、気持ちが引き締まりました。
同じ府中市民だったことにも気づき、目がキラリ♪
近々お目にかかりたいなぁ などと勝手に思ってます。

投稿: mil | 2008/05/24 14:44:04

そうなんです、そうなんですよ~。
ミャンマーも四川大震災も、もどかしくてもどかしくてムズムズなんですよね・・。仕事柄、いろんなプロトコールとポリティカルな理由であれこれ言えないので、私はせっせとドラえもん募金です。(あんまり繋がらないのでイラっとするんですが・・・)

バランスね~、こんな時に好きとか嫌いとか言ってあの惨状を「フン」と見ていられる人がいるんですか!?

投稿: norimix | 2008/05/24 16:23:03

ACOさ~ん。
まさにおっしゃる通り。
私は、知り合いが救助隊で行っておりましたので、
とても他人事でなく・・・
国際問題とかそういうことではないのですよね。
同じ、人間同士なのですから。

実感ないとどうしても他人事になりがちですが、
明日は我が身。
今、自分にできることをこつこつと。

こういうことをきちんと伝えてくれるACOさんに
出会えたこともまた、感謝。

投稿: samba.c | 2008/05/24 16:35:42

チベット問題は人為的なもので、天災とは少し違うと思います。
私の場合、天災が起こらない日も、貧困や戦争などのことを考えていることが多いので、そんな時に肉がうまいとかおされヨガウェアの話題などに触れると、ほとほと嫌気というか、バランスの無さを感じます。
心地悪さや、気づきのきっかけ、改善への道は人それぞれで、他の人が押し付けがましくするものではなく、文句を云われるものでもなく、それはアサナの練習と同じじゃないでしょうか。ACO先生のクラスからも、私はそれを学びました。

投稿: グリーン | 2008/05/24 16:49:31

思いは人それぞれあるのでしょうけど
災害と政治は別だと皆が思え、
行動しやすい世の中になるといいですね。

投稿: クニ | 2008/05/25 17:47:12

milさん、辿り着いていただき恐縮です。デレンデレンに緩み切ってる人間の垂れ流しblogに「気持ちが引き締まりました」なんてコメントしていただき、それを読んで久々に私こそ「気持ち引き締めにゃ!」と思いました ww。けやき並木をママチャリ漕いでいる姿を見つけたら声かけてくださ〜い♪

投稿: ACO | 2008/05/26 8:21:39

norimixさんはスゴい内情を知っているのではないですか?ダライラマの動向、胡錦濤の思惑、米大統領選との絡みとか。国家間の難しい問題とは別に、立場上なかなか言えない個人のシンプルな意見をぶちまけたい時は、どうぞ拙者blogのコメント欄も活用してください。
BTW, バッチリ日焼け対策してた妙齢の美女写真@高山はnorimixさん?一瞬芸能人かと思いましたよ。

投稿: ACO | 2008/05/26 8:35:34

samba.cさん、ええっ〜!? お知り合いが救助隊なのですか!? 東京消防庁、警視庁、海保、JICA,,,レスター号クンを筆頭に(ww) 皆さん特殊訓練を受けた精鋭と聞いています。それはスゴい!そして心配でしたね。身近にそうした方がいると、他人事には感じられない気持ちは一層深いものだと思います。生存者の救出という結果とは関係なく、今回の救助隊の行動は中国の人々に強く印象に残ったと思います。そして次回(が起こることは想像したくないですが)はもっと早くから救助隊を受け入れる布石になったに違いありません。

投稿: ACO | 2008/05/26 8:48:07

グリーンさん、鋭い洞察力と心優しい人間性がベースになっているグリーンさんの世界観にはいつもハッとさせられます。
確かに気づきのキッカケは人それぞれ。というか、他人が押し付けたところで人の価値観や思考回路はそう易々と変わらない。
自分の周辺と世界全体とのバランスの取り方も人それぞれ。アクティブに抗議・支援・ボランティア活動をする、言動や行動を自粛する、自分の日常はそのままに、せめて享受した幸福の何%かを他人に還元するetc. 自分なりにリサーチして考え尽くしたその時最善と思える結論を軸として、美味しい料理〜飢餓貧困までのレンジの中で、何と何を等価に成立させているのか、これも人それぞれ。
私個人としては、やはり目の前にいる人との軋轢に向かい合うことすらナシに、ひとっ飛びに遠い場所の人へ思いを馳せるだけではダメだと思っています。遠い場所の人にとってソレは目の前の現実。そちらをスケープゴートにして、東京で生きる自分の日々の問題解決を遠回しにしたり何かを犠牲にしていてもバランス良くない気がします。
これら、私はグリーンさんとの会話で学ばさせてもらってます☆

投稿: ACO | 2008/05/26 9:16:43

クニさん、同感です!
人為的なものと天災とを区別する、災害と政治は別だと捉える=すごくシンプルな事なのに、実際にはそれすらスンナリいかない、人の感情というものは実に厄介なものです。1人の中ですら自己矛盾だらけ。複雑に異なる自己矛盾を抱えた人間が集まって世界を作っているのですから・・・。これが解決したらユートピア?ww  いえ、ユートピアなんて幻想ですね。

クニさんの言葉ひとつずつ深いです!
最大公約数を国家体制に求めるのとは別次元に、せめて災害と政治は別だという思い(私に言わせればコレは圧倒的な「事実」)を皆が抱けば、「行動しやすい」世の中になると思います。

投稿: ACO | 2008/05/26 9:28:17

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