居心地の良い勘違い
先日読んでいたchamaさんのブログで、見事にツボにはまる所があった。有名人のchamaさんを前に畏れ多いが、ドンピシャと心に響いた。
外国人3名と夕食を共にしていた時、ひどく疲れていたせいか英語の会話に入りきれなかったchamaさん。その時の自分を実に冷静に分析している。
「 以前は文法とかメチャクチャでも話せた気がする。もしかすると「先生ヅラ」が板についてきて、「その場の中心」みたいな立ち位置じゃない事に、不慣れになってるから「黙って」しまうのではないか。自分自身が多様な環境に適応しづらくなっているのではないか。そう気づいて背筋がゾッとした」
*chamaさんの書いている内容を勝手に要約しちゃいました。スミマセン。
Sun&Moonは外国人が中心のスタジオ。
日本人が自分1人だけのスタッフミーティングでは、見事に受け身姿勢の私。精神年齢もマイナス30才(!)くらい幼稚になっているだろう。
「ああ、その点に関してはね・・・〜」と切り出そうと思った矢先に、隣のネイティブがペラペラ話し出すと、アッサリ「もうイイや」と発言する気が失せてしまう。
それが、ミーティングのわずか1時間後に同じスペースで行う自分のクラスでは、別人のようにイキイキ溌剌としちゃうのだ。自分が言ったアホなギャグに皆がドッと笑ってくれて、すっかりハイテンションになっている、その姿、そのギャップはひどく醜い。
もっとも、この1年くらいはかなりマシになって、ミーティングの場でもリラックスして積極的に発言をするようになってきた。その原因は、自分がSun&Moonに籍をおいて、それなりの年月が経ってきたからだろう。外国人インストラクターは異動(移動)が多い。来日して数ヶ月〜数年で母国へ帰ってしまい、代わりに新しいインストラクターがやってくる。いつのまにか、私はすっかり古参インストラクターになっていた。
自分らしさを失わずに英語でも日本語でもコミュニケーションができるようになってきた
II
スタジオにおける自分のポジションがはっきりしてきて、慣れ親しんだ居心地の良い環境になってきた
これだけのことだ。
>多様な環境に適応しづらくなっているのではないか。そう気づいて背筋がゾッとした (by chamaさん)
この見事な客観性、柔軟性、洞察力。
やっぱりchamaさんはステキだ。
背筋をゾッとさせるような気づきを持とう。
勘違いして失うモノはきっと大きいもん。
2月 16, 2007 ヨガ(あるいはヨガ的なもの)未分類 | Permalink
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コメント
いい情報共有してくれてありがとうございます。
そういう居心地にさせてくれる周りの人たちに感謝しないといけないですよね、と自分に言い聞かせる。
投稿: ヴェテランプラクティショナー | 2007/02/17 9:33:46
ヴェテランプラクティショナーさんこそ、私にもうひとつ新たな気づきを与えてくれました。ありがとうございます。
>そういう居心地にさせてくれる周りの人たちに感謝
本当にその通りですね。みんな判断力と応用力あるなぁ。
投稿: ACO | 2007/02/17 11:56:57
こんにちは。
はじめてコメントをさせていただきます。
同じことを感じたことがあります。
私は2つの仕事をしていますが、ヨガでない仕事のミーティングのときに黙ってしまったり、同じく英語での打ち合わせで言い出そうと思いつつ言葉を飲み込むときがあります。
一方、人前でインストラクションするときは、これが本来の自分とばかりに溌剌としている。
どちらも本当の自分ですが、その場のポジショニングによりどういう自分でいるかが変わってくることは実体験をもって感じています。
これではダメだな、と日々思っています。
日常的に感じていることを、ACOさんのブログ記事で拝見したのでコメントさせていただきました。
投稿: MANA | 2007/02/21 0:12:28
MANA さん、コメントありがとうございます。
素敵なサイトも、多岐にわたり興味深い事ばかりで、昨夜読みまくりました。
アーティストであり、ダンス、サーフィン、競技エアロ(身体柔らかいのでしょうね。羨ましい)に〜!!と、こんな方は自分のプレゼンテーションに長けているに違いないと思っていましたが・・・。きっとMANAさんのヨガ・レッスンは、そうした様々な経験や才能が全て注がれて結実したものなんでしょうね。そっちがディープであればあるほど、その他の場面で同レベルの自分をまるごと出しきれない、もどかしいギャップが出てくるのもしれませんね。MANAさんのレッスン、一度受けてみたいです。
投稿: ACO | 2007/02/21 12:05:17